RYOSOKUアートプログラム瞑想回廊
- 2020.01.26
- 特別拝観
両足院は、14世紀、建仁寺を創建した栄西禅師の法派・黄龍派を受け継ぐ龍山徳見禅師により、中国 唐代(9世紀)に臨済禅師が開祖した臨済宗、建仁寺派の塔頭寺院とし、開山しました。室町時代中期 まで霊源院とともに「五山文学」の最高峰と称され、建仁寺の学問面の中核を担い、重要な僧侶を擁 する寺院とされ、また外交文書の交信などに任務を果たしてきた寺院です。2018年より僧侶・現代美 術のキュレーター・数寄屋建築の構匠により「現代社会を担う成人にとっての智慧と慈悲の心を磨く 場次世代を担うこどもにとっての知性と感性を磨く学びの場となることを目標」とする”これからの境 内”を思考、実現していくプログラムを始動。2年目にあたる2020年3月よりはじめての現代美術プロ グラムとして”瞑想回廊”をテーマとしたアートプログラムを開始します。その最初の企画として香港を 拠点に活躍するサウンド・アーティストであり作曲家のサムソン・ヤンによる絵、音、そして彫刻から 構成されるインスタレーションを「クロース・リーディング」展とし、2020年3月7日より4月5日ま で展示、公開します。 サムソン・ヤン(楊嘉輝、1979年香港生まれ)は、これまでBMW「アート・ジャーニー・アワー ド」、香港芸術発展局 年間最優秀作家賞(メディア・アート賞)を受賞、デュッセルドルフ美術館で の個展など世界的に高い評価を受けているサウンド・アーティストであり作曲家です。今回の展覧会開 催にあたり、ヤンは両足院に滞在し、寺院での時の流れ、営みを解釈することを試みました。プリン ストン大学で作曲の博士号を取得する経歴をもつヤンは、本人は特定の宗教をもたずともキリスト教 の影響下で育ち、西洋のクラシック音楽に深い造詣を持ちます。古典から現代へ、東洋人でありなが ら西洋で教育を受け、西洋の芸術文化を解するヤンが唐時代から宋時代に発展し、鎌倉時代に日本に 伝来した禅を現代の感覚で解釈し、五感と境内といういまの環境において表現します。 開催にあたり、3月6日11:00より、同志社学生混声合唱団とのライブパフォーマンスを披露します。 通常非公開の両足院、ぜひこの機会にお参りください。
2020年1月24日 RYOSOKU
「サムソン・ヤン:クロース・リーディング」関連イベント
✔ RYOSOKU会員限定「プレビューとお食事」 3月6日(金)12:00~16:00(最終受付 15:30)毎時0分、30分/各回5名様 ・開催前日に展覧会をご鑑賞いただけます。 ・プレビューとお食事とセットでのご提供となります。
[献立] 東京の二つ星レストランシェフが作る、前菜3種、香港アレンジ精進麺、デザート、お茶
[お土産]
シェフが監修するカフェで連日売り切れのパン・ド・ミ 1/2斤
<参加費>5,000円 *ご同伴者、お一人(参加費:10,000円)のみ、ご予約承ります。
✔ ライブパフォーマンス
3月6日(金)11:00~12:00(受付10:45) <鑑賞料>RYOSOKU会員でプレビューご参加の方は無料。一般:2,500円(鑑賞料込/但し、鑑賞は3月 7日以降)
「サムソン・ヤン:クロース・リーディング」開催概要
開 催 期 間 :2020年3月7日(土)~4月5日(日) 17日間 11:00~15:00 (3月20日を除く金曜日~月曜日)
場 所 :建仁寺塔頭両足院(京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591) 主 催 :RYOSOKU
企 画 協 力 :NPO法人TOMORROW
ウェブサイト:https://ryosokuin.com 鑑賞予約受付:https://reserva.be/ryosoku2020closereading
サムソン・ヤン 略歴
2013年にプリンストン大学にて作曲の博士号を取得。多角的な表現 を 行 う
ア ー テ ィ ス ト / 作 曲 家 。2 0 1 7 年 、第 5 7 回 ベ ネ チ ア ビ エ ン ナ ー レ に 香港代表として参加したほか、デュッセルドルフ美術館などで個展を 行 う 。
2 0 1 9 年 ア ル ス ・ エ レ ク ト ロ ニ カ 賞 優 秀 賞( サ ウ ン ド ア ー ト 、
デ ジ タ ルミュージック部門)、2015年BMW アート・ジャーニー・アワード、 2013年香港芸術発展局 年間最優秀作家賞(メディア・アート部門) 他受賞多数。
Samson Young : https://www.thismusicisfalse.com