10月の禅語御朱印直書き会
10月の禅語御朱印直書き会のご案内です。参加は予約不要です。
10月の開催は、
10月7日(土)11:00~13:00
10月14日(土)11:00~13:00
10月21日(土)11:00~13:00
*開催時間がいつもと違うので気をつけてください。
10月のテーマは、行亦禅坐亦禅(ぎょうもまたぜん ざもまたぜん)
歩くのも禅、坐るのも禅である。
語る時も黙っている時も、動いても静かにしている時もその姿は安らかである。
「行もまた禅 坐もまた禅
語黙動静(ごもくどうじょう) 体(たい)は安然(あんねん)たり」
中国唐代の禅僧、永嘉玄覚(ようかげんかく)による禅の古典『証道歌』の一節です。
さて、修行ってなにするの?とよく聞かれます。
僧堂で実際の修行生活を経験するまでの、私の修行のイメージはというと、暗いお堂で、あるいは山奥で、一心不乱に坐禅に打ち込んでいるようなイメージをもっていました。
しかし、実際に僧堂で生活し実感したのは、「修行=生活」だということでした。
掃除、洗濯、炊事、食事、薪割り、風呂焚き、草むしり、畑仕事、儀式・・・
坐禅している時間だけでなく、日常のあらゆる瞬間を修業と捉えて生活します。
実際、僧堂の規則にはこうあります。
「動中の工夫、静中に勝ること百千万億倍なり」
静かに坐っていることよりも、あらゆる動きの中で工夫をしていくことが重要だ、という意味です。
丁寧に意識を向けて、坐禅と同じ集中力をもって取り組めば、日常のあらゆる生活は動く坐禅となるでしょう。
出家しなくても、修行道場に行かなくても、日常生活のあらゆる行為が、捉え方によってはただちに修行になります。
日常のあらゆる瞬間を、より深く丁寧に味わって、味わい深く毎日を生きる。それが娑婆での修行なのでしょう。
どうぞお楽しみあれ。
令和五年 神無月
両足院徒弟
品部東晟