4月の禅語御朱印直書き会

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4月の禅語御朱印直書き会

4月の禅語御朱印直書き会のご案内です。参加は予約不要です。

4月の開催は、

4月1日(月)10:00~12:00

4月15日(月)10:00~12:00

※日程が合わず来院できない月があった方は、もしご希望であれば月を遡って抜けた月の分の禅語も書かせていただきます。いらした際にお声がけください。

 

4月のテーマは弄花香満衣(はなをろうすれば こうえにみつ)です。

中国は唐の時代の詩人、于良史の「春山夜月」という美しい詩の一部の、「水を掬すれば月手に在り、花を弄すれば香衣に満つ」という一節が、禅語として知られています。

「春山夜月」という詩は、春の山の素晴らしさを詠んだものと言われています。意訳してみると、春の山を、自然と一体となって楽しむ詩人の姿が浮かんできます。

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「春山夜月」:意訳

春の山は素晴らしいことが多く、一つ一つ愛でていると帰るのを忘れてしまいます

思わず水を手ですくうとそこに月が映り、花と戯れていると衣が花の香りで満たされています

心が浮かれるままに身を任せ、草花を愛でてどこまでも行きたい

鐘の音が鳴り南を望むと、鐘楼が草木の芽吹きに包まれてたたずんでいます

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さて、このうち「水を掬すれば月手に在り、花を弄すれば香衣に満つ」の部分は、なぜ禅語として捉えられているのでしょうか。

それはこの一節が、「自分と他者という分別を超えた、自他がひとつになった境地」を美しく表現しているものだから、と理解されています。

空に浮かぶ月が、自分の手の中に浮かんでいること。戯れていた花と、自分とが同じ香りを放っていること。

つまり、見る者と見られる者、あるいは主観と客観は、実は一つである、という禅の境地を端的に表現しているからでしょう。

そういう視点で日常を観察してみると、私たちのなにげない日常のなかからも、象徴的な光景を切り取ることができるかもしれません。

楽しみ方の一つとして。

 

2024年4月 卯月

両足院徒弟

品部東晟

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