両足院の四季のお香 令和四年「秋」
素材:白檀+梔子の実+庭石+両足院茶室臨池亭
燃焼時間 1本約25分、40本入、6,600円(込)
・両足院の四季のお香とは
両足院の四季の要素を粉末にして練り込んだ特製の線香です。
令和四年秋の香りは、白檀をベースに両足院の庭に生える梔子の実を丁寧に摘んで乾燥させたものと、庭の石、茶室臨池亭の木材をそれぞれ粉末にして調合しています。
世界中の香りを求め日々探求をつづけるサンガインセンス(京都・烏丸二条)の緻密な調合で、秋の空気にそぐう坐禅のための香りに練り上げました。自然物を乾燥させて粉末にしたものだけを丁寧に練って成型しています。防カビ剤、増粘剤を使っていませんので、高温多湿や強い衝撃は避けてください。エッセンシャルオイル不使用、プラスチックフリーです。
・坐禅のタイマーとして
坐禅の回数は、一回二回ではなく、一炷二炷と数えます。「炷」は「線香一本」という意味。「一炷坐る」といえば、「線香一本が燃え尽きるまで坐る」ということを意味します。両足院の四季のお香は一炷25分。一炷坐るもよし、「今日は10分ぐらい」と半分に折って火を灯すのもよし。
・梔子について
梔子は、白い花びらと甘い香りが特徴の花です。花言葉は、「喜びを運ぶ」「とてもしあわせ」「洗練」「優雅」。香りの強さから「三代香木」に数えられていて、夏には両足院の庭に生える梔子の花が、あちこちから甘い香りを漂わせます。その花が終わった後、秋にできる実を摘み、お香にしています。
梔子の実は、中国医学では消炎、止血、鎮静、利尿作用、不眠、精神不安などに効果があるとされ、「山梔子」の生薬名で処方されます。また、疲労回復効果や防腐効果が高いことから、江戸時代には東海道を行き交う旅人が好んで食べていたという歴史もあります。
着色料として用いられるのは、実から生成される濃いオレンジから黄色をした高粘度の液で、食品だけでなく、平安時代には染料としても使われてきました。今でも栗きんとんや、たくあんなどの色付けに使用されています。
坐禅のお供に是非。
両足院徒弟 品部東晟