2月の禅語御朱印直書き会

  1. HOME
  2. お知らせ
  3. 禅語
  4. 2月の禅語御朱印直書き会

2月の禅語御朱印直書き会

2月の禅語御朱印直書き会のご案内です。
参加は予約不要です。
2月の開催日程は、
2月11日(土)13:00~15:00
2月12日(日)13:00~15:00
2月22日(水)13:00~15:00
御朱印のテーマは、閑坐聞幽香(かんざして ゆうこうをきく)。

心を鎮めて閑か(しずか)に坐り、幽玄(ゆうげん)な香のかおりを聞く。香りと、その香りに包まれている自分とがひとつになった境地を味わいながら、ゆったりと静寂の中にたたずんでいる。そんな様子を表した禅語です。

閑坐(かんざ)とは、心を鎮めて閑かに坐ること。ですから、坐禅をすることは閑坐することともいえるしょう。

坐りながら穏やかで安らいだ状態になると、心身ともにあらゆる感覚が研ぎ澄まされていくように感じます。普段なら気にしないような小さな音、かすかな光の変化、気づかないような匂い、そういう細かい変化に気づくのです。

坐禅ではその研ぎ澄まされた感覚のまま、あらゆることを観察します。心身が穏やかな状態で、とても深く集中しながら観察するので、単に「目で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐと」いうよりは、「全身で観る、全身で聴く、全身で香る」とでもいうような、全身の感覚を総動員して深く味わっているような状態になります。そして、それほど深い集中状態で対象を観察していると、対象と自分との境界がだんだん曖昧になって、一体化していくような感覚になることがあります。

「閑坐して幽香を聞く」は、まさにこのような状態で香りを聞いて(嗅いで)いる様子を表していると考えています。坐りながら香りになり、香りが坐っているような感覚でしょうか。

春はさまざまな花が咲きだす季節ですね。

たまには閑かに坐り、微かな花の香りに全身をゆだねてみてはいかがでしょうか。

 

両足院徒弟 品部東晟

  • twitter
  • LINE
  • twitter
  • LINE