しろき観音特別御開帳について

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しろき観音特別御開帳について

2月26日(火)よりしろき観音をご開帳し、一般向けに初公開します。

しろき観音とは、当院の大檀那であった白木屋百貨店創業者大村家が大切にされていた尊像です。

本来であれば、白木観音という表記が適正化と考えていました。

しかし、”白木”というのが素材なのか企業名なのか何を指すのか曖昧と考え、今回はしろき観音と広報しております。

白木名水伝説とのご縁の観音様をこの機会にどうぞご参拝ください。

以下説明文になります。

白木観音と白木名水の由来
 
 両足院には、江戸時代初期の近江商人で、百貨店白木屋(後の東急百貨店)の創業者一族である大村家の墓があり、現在の両足院の方丈など建物の多くは大村家の寄進によって建てられたものである。
正徳元年(一七一一)、二代目・大村安全の頃、白木屋付近は良水が乏しかった為、井戸掘りの工事をすることになった。二年間にわたる相当の難工事であったという。その時、いくら掘っても良い水が湧き出ないので、職人も半ば諦めていたところ、ある日、ふと鋤の先に何か手ごたえがあった。そこで不思議に思って、丁寧に掘り出してみるとそれは、大慈大悲聖観世音の尊像だった。
白木屋では、この尊像を仮の御宅に祀って毎日、朝夕、甘泉を授け給えと祈ったところ、不思議にも、間もなく地底から良水がこんこんとして湧き出て、その後この水は「白木屋の井戸(白木名水)」として、江戸庶民の喉を潤した。
現在、その尊像は東京・浅草寺に安置されている。天保十三年(一八四三)、八代目・大村彦太郎経全が、「白木観音」と同じものを両足院に奉納したのが、この「白木観音像」である。

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